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JUDO2 ユーザーガイド

JUDO2 では、天球上に観測画像や観測視野、カタログ天体の位置などを表示することができます。

画面の表示は サイドメニュー から変更できます。 画面下部には Pointing Observation Lists が表示されます。


サイドメニュー

: 座標系の選択

galactic (銀河座標系) または equatorial (赤道座標系)から選択します。


: 天体の検索

座標(0, 0 など) または天体名(M87 など) を入力しEnterを押すと、その座標や天体の位置が画面中央になります。


  ※ 以下のアイコンで開いたミニウインドウは、同じアイコンをクリックすると閉じます。

Images to display : 表示する画像の選択

画像データのリストが、波長が短い順(γ線~電波)に並んでいます。 一番下のCons.は観測データではなく、星座のイメージ画像です。

背面(Btm) と前面(Top) のデータを選択すると、イメージが重ねて表示されます。同じデータを選ぶと、その画像のみになります。Coverage=1のデータは全天観測のため、前面に選ぶと背面の画像は隠れてしまいます。

MAXI の DAYLY、WEEKLY、MONTHLY、YEARLY は、Time Series Data (時系列の画像データ) で、観測データの時間変化を見ることができます。 いずれかひとつを選択すると、Time Series Control ウィンドウ が開きます。 2つの Time Series Data を同時に選択することはできません。

[Name] 画像データのミッション名、またはミッションと観測機器の名前です。
[Coverage] 全天をカバーする範囲を 0 ∼ 1 の数値で示しています。 1 の場合は全天観測、1 以下は部分的な観測です。 観測機器の視野や観測領域が狭いものほど 0 に近い値になります。
[Btm, Top] Btm(背面) とTop(前面) に表示する画像データを選択します。 初期表示は Btm=MAXI, Top=Suzaku になっています。

FOVs to display : 表示する観測視野の選択

Pointng(指向)観測データのリストが並んでいます。

選択した観測データの観測視野が、天球上に表示されます。

Chandra は simple(観測の中心位置のみ)または full(観測機器の正確な視野)のどちらかを選択し、表示することができます。full の表示には時間がかかることがあります。

天球上に観測視野が表示されているデータのリストが、画面下部の Pointing Observation Lists に表示されます。


Catalogs to display : 天体カタログの表示

天体カタログのリストが並んでいます。

選択したカタログに登録されている天体の位置が、天球上にマークで表示されます。 表示されたマークをクリックすると、天体名・座標・フラックスなどの情報が表示されます。


Products to display : プロダクトのある天体の表示

科学的プロダクト(ライトカーブ、スペクトル、解析結果など)が公開されているデータのリストが並んでいます。

選択したデータに含まれる天体が、天球上にマーク表示されます。 表示されたマークをクリックすると、その天体のプロダクトの公開URLへのリンクなどが表示されます。


Options : 表示オプションの指定
[Constellation Boundaries]星座境界線を青色の線で表示します。
[Aladin Healpix Grid]Healpix のグリッドを表示します。
[Aladin Center Reticle]表示画面の中心位置を+で表示します。
[User defined overlay]表示画面に、ユーザー指定の ○ や □ などの図形を表示できます。 (現在不具合があり調整中です)

Transparency : 画像や表示の透過率の調整

"つまみ" をスライドさせて透明度を調整できます。

[Top Image]Top(前面)画像の透明度を調整できます。一番左にすると Btm(背面) 画像だけが見える状態になります。
[Graphic]観測視野(FOVs to display を参照) 、天体位置のマーク(Catalogs to display, Products to display を参照)、星座境界線(Options を参照)などの表示の透明度を調整できます。一番左にするとデータイメージのみになります。

External Services : 外部検索サービスの起動

指定した位置と半径内にあるカタログ天体を、外部の天体検索サイトで検索し、表示することができます。

観測視野内にあるソースが、カタログ天体と同定できるか調べたり、またその天体の情報を得ることができます。

検索の手順

  1. ミニウィンドウが開いた状態で、表示されたイメージの任意の位置をクリックします。その座標がウィンドウ内3行目の(*, *)に表示されます。
  2. [Radius]で検索したい半径を指定します。
  3. [SDSS], [NED], [SIMBAD], [ADS]をクリックすると、指定した条件での、各サイトの検索結果のページが開きます。

カタログ天体を画面上に表示

[NED]と[SIMBAD]については、ミニウインドウ内の をクリックすると、検索結果のカタログ天体の位置を画面上にマークで表示できます。 マークをクリックすると、そのカタログ天体の情報ページが開きます。

注意点
  • はじめに天球を +/- の+で十分に拡大し、左上に表示される Fov: を NED ∼0.2 SIMBAD ∼2.0 程度にしておきます。縮小した画面だと検索された天体の位置が重なってしまいます。
  • 半径はNED ∼0.05 deg, SIMBAD ∼0.5 deg 程度にします。半径が大きいと検索データが大きすぎて表示に時間がかかったり、表示できなかったりします。
  • NEDとSIMBADの結果を同時に表示することはできません。

画面下部表示

 ≪ を押すとデータリストの表示を隠します。開くときは  ≫ を押します。

Pointing Observation Lists : データリストの表示

天球上に観測視野 (FOVs to display を参照) が表示されているデータのリストが、 "観測ID (天体名)" の形式で表示されます。

"観測ID (天体名)" の部分にカーソルを合わせると、 その観測領域が天球上に黄色の丸 で示されます。

"観測ID (天体名)" の部分をクリックすると、その観測データの情報ページが開きます。

[Filtering]入力窓に"NGC"と入力し、[apply] ボタンを押すと、観測対象の名称にNGCが含まれるもののみ表示されます。
[reset] ボタンを押すと、条件がリセットされます。

設定例

画像をクリックすると、設定されたJUDO2画面が開きます。

検索位置 : Cygnus loop
Images : Top=Suzaku XIS Btm=AKARI FIS (bright)
FOVs : Suzaku XIS のみ
検索位置 : SN1006
Images : Top=Chandra Btm=Chandra
FOVs : All OFF
Catalogs : Chandra のみ

Notes

うまく表示されなかったり、時間がかりすぎるときは、拡大縮小したり、ページを再読み込みすると直ることがあります。

"Samples"(英語ページ)にもいろいろな天体の表示例があります。

ご質問ご意見などございましたら、"darts-admin AT ML.isas.jaxa.jp" までご連絡ください。